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経済

AI株価狂乱はどう転ぶか

「足るを知る年」の始まり

2026年1月号

 2025年12月10日、通信機器のシスコシステムズ株が25年ぶりに史上最高値を更新した。同社株は1999年から翌年3月にかけて連日急騰し、「ITバブル」を象徴する銘柄の一つだったが、市場崩壊とともに暴落した。ツケを払うのに四半世紀を要し、AI市場の過熱の力を借りこの日を迎えたことになる。オープンAIのChat(チャット)GPT登場から3年。佳境を迎えたバブル相場はどうなるか。

「レバレッジ」の急膨張

 ドイツ銀行の投資家調査では26年のリスクとして「AIバブル崩壊」を挙げた人が最も多かった。
「25年秋以降、AIバブルに様々な変化が起こり、次のステージに入った」という印象を多くの人が持っている。例えば、これまで超大型テック企業はAI関連設備投資の原資を営業キャッシュフローでまかなってきたが、9月以降には巨額の起債を行って資金調達するようになっている。
 データセンター関連債務が急増したオラクルやAIデータセンター運営大手、コアウィーブは債務不履行リスクを示すクレジット・デフォルト・スワッ・・・

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