テイレシアスの食卓 vol.35
人それぞれの「本場修業歴」
河井 健司
2026年2月号
まずは、いつでも入校可能な民間の語学学校へ学費を払い、受講生になる。これに続いて、留学用の滞在ビザを申請する。国際的に学生の身分は守られていることから、わりと簡単にビザは発給される。しかし実際には、ほとんど学校に通わず、語学留学生でも受け入れてくれる職場を探して就労する。ほどなくして学校に顔も出さなくなり、ついには放校となる。
近年、よく取り上げられる日本における外国人不法就労問題のことではなく、20年以上前のフランスで、たびたび耳にした話。パリで出会った日本人の中には、学生の身分で働いている人たちが少なからずいた。そして、当時のフランスには、学生ビザ取得目的の外国人を多く受け入れる、学校とは名ばかりの営利主義組織がいくつかあった。
一般企業や官庁の海外赴任とは異なり、いわゆる料理の修業を趣旨としたフランス滞在の方法は、人によって様々。その中で、一般的といえるのはワーキングホリデーの利用。今では門戸を広げたワーキングホリデーの制度だが、準備に手間と時間がかかる上に、年齢制限を設けている点は昔から変わらない。さらには、わずか1年間だけ有効のビザ発給に加えて、帰国・・・
近年、よく取り上げられる日本における外国人不法就労問題のことではなく、20年以上前のフランスで、たびたび耳にした話。パリで出会った日本人の中には、学生の身分で働いている人たちが少なからずいた。そして、当時のフランスには、学生ビザ取得目的の外国人を多く受け入れる、学校とは名ばかりの営利主義組織がいくつかあった。
一般企業や官庁の海外赴任とは異なり、いわゆる料理の修業を趣旨としたフランス滞在の方法は、人によって様々。その中で、一般的といえるのはワーキングホリデーの利用。今では門戸を広げたワーキングホリデーの制度だが、準備に手間と時間がかかる上に、年齢制限を設けている点は昔から変わらない。さらには、わずか1年間だけ有効のビザ発給に加えて、帰国・・・









