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政治

高市が解散に秘めた「トランプ願望」

《政界スキャン》

2026年2月号

 なぜ今なのか。高市早苗首相の説明は結局よく分からないまま、国民生活に大迷惑な厳冬期の衆院選である。記者会見では解散の理由として、聞き捨てならないおかしなことをあれこれ言った。
「高市早苗が総理大臣で良いのかどうか、今、主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかない、 そのように考えたからでございます」。議院内閣制の政権選択は、首相の人気投票じゃない。今なら「高市人気」で自民単独過半数を取れるかもしれないと思った「高いうち解散」に違いないというのは、子供でも分かる。
 事前に教えてもらえなかった自民党の萩生田光一幹事長代行が、インターネット番組であけすけに内情を明かした。「政策で結果を出してからでも遅くない、早い時期は望ましくないと私は言った。でも、与野党同数の衆院で与党は1人入院中。国会が始まれば多数決で負ける可能性もあった。年末に総理と食事したらすごくやせて疲れていた。正月に5日くらい休んだら考えちゃったんでしょう。休まなきゃ良かったな」。不安に駆られた衝動的な「思いつき解散」だというのである。
 ところが、この不用意な思いつきがヤブ蛇となった。立・・・

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