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連載

新・危機管理のノウハウ Vol.11

【コンティンジェンシープラン】「緊急時計画」へのコストを惜しむな
マイケル・ヨハンネセン

2026年2月号

  世界情勢が混迷する中では、国際摩擦が企業や団体の活動に影響を及ぼす事態も想定される。中国政府がレアアースの輸出規制をちらつかせて、日本や米国に圧力をかけようとしているのはその一例だ。国際摩擦を背景にした規制強化事態が発生すると、企業などはサプライチェーン(供給網)のリスクに直面することになる。
 ただ、突然勃発するように見えるこうした事態は、実際には想定可能な外部リスクだ。そもそも、今日のグローバル経済の中で安定したビジネスを維持するためには、こうした事態は普段からリスク要因として織り込むべきだ。企業は危機が発生してから対策を継ぎ足すのではなく、業務の即応性とコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)をビジネス戦略やサプライチェーン戦略の根幹に組み込まなくてはならない。地政学的な圧力、敵対的な行動、そして自然災害は、あらゆるサプライチェーンにおいて想定されるべきストレッサー(負荷)なのだ。
 筆者はこれまで、企業のサプライチェーンにおいて、バックアップ戦略のない単独調達がいかに脆弱になり得るかを目の当たりにしてきた。求められるのは、追い詰められてから・・・

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