三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月刊総合情報誌

連載

皇室の風 第209話

女子残留策を先議せよ
岩井 克己

2026年2月号

「女性宮家」が誕生した。それも予期されざる成り行きの末に。三笠宮彬子女王家である。
 祖父母の三笠宮崇仁、百合子夫妻亡きあと、三笠宮家の継承をめぐって彬子女王が母宮の信子妃と対立。父宮・寛仁親王の「遺志」だとして譲らず、祖父の宮号を名乗り独立生計を認められた。法的には「独立生計を営む女王」だが、独立親王家の宮号を名乗るという異例の継承となった。
 幕末から明治にかけ、断絶に瀕した桂宮家を妃の淑子内親王(仁孝天皇第三皇女)が一代限り継承したのが唯一の先例で、彬子女王の継承は163年ぶりである。
 一方、母の信子妃も独立宮家当主格の扱いとなったが、「寛仁親王妃」ではなく「三笠宮寛仁親王妃」と名乗ることを希望。信子妃がこれまで別居先としていた旧宮内庁長官公邸も約13億円かけて改修し、引き続き分かれて住むことになるという。
 本来なら三笠宮が亡くなれば宮号は長男の寛仁親王が受け継ぎ、同親王夫妻亡きあとは断絶する従来のパターンとなるとみられていた。しかし長男寛仁親王が先立ち、三笠宮も亡くなって、信子妃と娘の彬子女王が宮家継承をめぐって折り合わず、祖母百合子・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます