《クローズ・アップ》平澤 寿一(全日本空輸社長)
燃料暴騰「視界不良」の危うい離陸
2026年5月号
全日本空輸(ANA)社長に4月1日、平澤寿一氏(62歳)が就任した。全日空を中核とするANAホールディングスの業績は2025年3月期に売上高で過去最高となり、26年3月期も増加、2兆4800億円と過去最高を更新する勢い。営業利益も2100億円と過去2番目の好業績となる見通しだ。経営安泰の中でのトップ交代のはずだったが、2月末の米・イスラエルによるイラン攻撃、ホルムズ海峡封鎖によって暗転した。
航空会社のコストの30%前後を占める燃料費が原油価格の高騰でアップしたうえ、全日空の国際線の基盤であるアジア地域でジェット燃料が不足し、異常な高値をつけているからだ。搭乗率を押し上げていたアジアからの訪日外国人は4月に入って陰りが見え、コスト、売り上げの両面で暗雲が広る。
世界の航空会社は一斉に燃油サーチャージを値上げしており、全日空も欧米向け、アジア向け路線でほぼ2倍に引き上げた。ロンドン、パリ便などは5月発券分から燃油サーチャージだけで往復10万円超となる見込みで、旅客数が一気に落ち込む可能性がある。
国内線は売り上げこそ伸びてはいるが、人件費などコスト増・・・
航空会社のコストの30%前後を占める燃料費が原油価格の高騰でアップしたうえ、全日空の国際線の基盤であるアジア地域でジェット燃料が不足し、異常な高値をつけているからだ。搭乗率を押し上げていたアジアからの訪日外国人は4月に入って陰りが見え、コスト、売り上げの両面で暗雲が広る。
世界の航空会社は一斉に燃油サーチャージを値上げしており、全日空も欧米向け、アジア向け路線でほぼ2倍に引き上げた。ロンドン、パリ便などは5月発券分から燃油サーチャージだけで往復10万円超となる見込みで、旅客数が一気に落ち込む可能性がある。
国内線は売り上げこそ伸びてはいるが、人件費などコスト増・・・









