ジャカルタの暗部 「巨大ごみ山」
グローバルサウス「矛盾」の象徴
2026年6月号
高層ビル群が林立するインドネシアの首都ジャカルタ中心部から車で南東に約1時間。ジャカルタのベッドタウンであり、多くの日系企業が進出する西ジャワ州ブカシ市内に高さ50mにも積み上げられた巨大な「ごみ山」がある。
1989年にジャカルタ州政府が主導してつくったバンタルグバン統合廃棄物処理場。ここへ1日あたり約6500~7千㌧ものごみが搬入される。周囲はフェンスで囲まれ、大量のごみ収集車が列をなす。入場まで半日近く順番待ちを強いられることもある。処理場の周囲には異臭が広がり、臭いの刺激が強すぎるあまり、目を開けているのもつらい場所さえある。
「ここの人々はごみで生かされている。この臭いには、むしろ感謝しなければならない」。こう言って近隣住民の一人は語気を強めた。処理場周辺に住む人たちは不満を募らせているかと思いきや、そうとは限らない。というのも、周辺住民の多くがごみ山の中に分け入り、廃棄物の中から再利用可能な資源を拾い集め、リサイクル業者に売却して生計を立てているからだ。その数は7千人以上にも上る。
こうしたごみをさらって生業にする人たちのことを「スカベン・・・
1989年にジャカルタ州政府が主導してつくったバンタルグバン統合廃棄物処理場。ここへ1日あたり約6500~7千㌧ものごみが搬入される。周囲はフェンスで囲まれ、大量のごみ収集車が列をなす。入場まで半日近く順番待ちを強いられることもある。処理場の周囲には異臭が広がり、臭いの刺激が強すぎるあまり、目を開けているのもつらい場所さえある。
「ここの人々はごみで生かされている。この臭いには、むしろ感謝しなければならない」。こう言って近隣住民の一人は語気を強めた。処理場周辺に住む人たちは不満を募らせているかと思いきや、そうとは限らない。というのも、周辺住民の多くがごみ山の中に分け入り、廃棄物の中から再利用可能な資源を拾い集め、リサイクル業者に売却して生計を立てているからだ。その数は7千人以上にも上る。
こうしたごみをさらって生業にする人たちのことを「スカベン・・・









