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アイスランド「EU加盟」が再燃

極北の小国を揺さぶる米欧露

2026年7月号

 その一言は、単なる言い間違いだっただろう。この人にはよくあることだが、それでも人口40万人足らずの小国を驚かせるには十分だった。
 米大統領トランプは今年1月21日、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムの演説で、アイスランドという国名を連呼した。
「私は、欧州もNATO(北大西洋条約機構)も支援し、彼らも私を愛していた。数日前にアイスランドについて話すまでは」
「アイスランドのせいで昨日は株価が落ちた。アイスランドのせいで大損をした」
 彼が言わんとしたのはもちろん、アイスランドではなくグリーンランド。1年あまり前に米大統領選で当選を果たして以来、彼は再三、この島を「手に入れたい」と口にし、欧州各国との間で物議を醸していた。どちらも極北の島だが、前者は独立国なのに対し、後者はデンマーク自治領であり、前者の20倍以上の面積がある。大統領府は言い間違いを否定して「グリーンランドを氷の塊と呼んだだけ」と弁明したが、誰も信じなかった。
 それだけなら笑い話だが、トランプ支持の米元下院議員で駐アイスランド大使の指名を受けていたビリー・ロン・・・

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