三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月刊総合情報誌

社会・文化

喝采なき「初の女性プロ棋士」誕生

将棋を蝕む「タニマチ企業」の横車

2026年7月号

 日本将棋連盟の清水市代会長ら執行部の出した「女流棋士が棋士編入試験の受験資格を3回取ったらプロ棋士(四段)の権利を与える」という議案が6月、多くの棋士の反対に遭い、否決された。ネット上では、将棋ファンから「コレがダメなら、昨年認められたアレはどうなんだ」と疑問が膨れ上がり、将棋界の制度の歪みを露呈する事態となっている。
「アレ」というのは、昨年6月の棋士総会で承認された「女流タイトルの『白玲』を通算5期獲得して『クイーン白玲』の資格を得たら、棋士になる権利を認める」という制度のこと。
 白玲戦は6年前に新設された最も新しい女流棋戦で、当初の優勝賞金1500万円から、5期目の2025年に4千万円に増額。それと同時に「クイーン白玲になれば棋士」という案も飛び出した。当時会長だった羽生善治九段が発表すると、連盟内外から疑問の声が噴き出した。
 疑問の中身は、白玲戦は女流棋士だけで戦うタイトルの一つに過ぎないのに、それを5期獲得したからといって、棋士と同等の実力があると認められるものなのか、というもの。
 プロ養成機関の奨励会で最高位の三段までたどり着・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます