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経済

中国「軽EV」日本発売の衝撃

国産車「独占市場」に挑むBYD

2026年8月号

 中国BYDが、日本専用に開発した軽電気自動車(EV)「RACCO(ラッコ)」を7月28日に発売した。全高1・8mのスーパーハイトボディに両側スライドドアを備え、航続距離210㎞と320㎞の2グレードを設定する。軽自動車で最も需要の高い形を、海外メーカーが正面から取りにきた。
 ラッコが初年度から軽市場の勢力図を塗り替える可能性は低い。販売網も整備網も、国産メーカーとは比べものにならない。それでも影響は小さくない。BYDが変えるのは当面のシェアではなく、軽EVの商品基準と開発速度である。

売れ筋の「空白」を突く

 軽自動車の販売上位は、ホンダのN-BOX、スズキのスペーシア、ダイハツのタントが占める。共通するのは、背の高い車体と両側スライドドアである。限られた全長と全幅のなかで室内を最大化し、子育て世代から高齢者まで取り込んだ。これが現在の軽の本流だ。
 ところが軽EVの中心だった日産自動車のサクラと三菱自動車のeKクロスEVは、スーパーハイトでもスライドドア車でもない。日産と三菱はそれぞ・・・

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