FRBウォーシュ議長が呼ぶ「嵐」
米金融市場が抱えた「面倒な人」
2026年9月号
人工知能、トランプ政権、イラン戦争、米中経済戦争、インフレ、米国中間選挙―。相互に絡み合うこれらの情報が二転三転しながら、洪水のように押し寄せる毎日に市場関係者は疲れ切っている。こうしたなか、5月に米連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任したケビン・ウォーシュ氏は“面倒な人”で、市場に余計なボラティリティ(変動率)を呼びそうだ。どういう人物か。パウエル議長時代と何が変わるのか。金利はどうなるか。
FRBは7月29日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を3・5~3・75%に据え置くことを賛成9名、反対3名で決定した。
その後に行われたウォーシュ議長の記者会見は批判を浴びた。ウォーシュ氏は「歴代FRB議長のなかでも極めて党派色(共和党寄り)が強い」こともあり、左派エコノミストやメディアから叩かれやすい傾向があるが、今回、ほとんどのメディアからの批判は「わかりにくい」ことだった。
同議長は「この連邦準備制度(Fed)では(インフレに対して)一歩も引くつもりはない」とタカ派的な意気込みを繰り返したが、全般的に抽象的で、利上げ・・・
FRBは7月29日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を3・5~3・75%に据え置くことを賛成9名、反対3名で決定した。
その後に行われたウォーシュ議長の記者会見は批判を浴びた。ウォーシュ氏は「歴代FRB議長のなかでも極めて党派色(共和党寄り)が強い」こともあり、左派エコノミストやメディアから叩かれやすい傾向があるが、今回、ほとんどのメディアからの批判は「わかりにくい」ことだった。
同議長は「この連邦準備制度(Fed)では(インフレに対して)一歩も引くつもりはない」とタカ派的な意気込みを繰り返したが、全般的に抽象的で、利上げ・・・









