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経済

金融庁「ザル検査」は治らない

組織再編に悪徳金融機関が高笑い

2026年9月号

 5カ月にも及んだ国会の影響で霞が関の人事異動が大きく遅れるなか、金融庁は8月7日、2000年の発足以来となる大規模な組織再編に踏み切った。監督局などを「銀行・証券監督局」と「資産運用・保険監督局」に再編し、「資産運用」を局名にまで格上げした。
 華やかな組織再編の陰で、存在感を失っている部門がある。かつて銀行界から最も恐れられた検査部門だ。最近の金融機関の不祥事では、不正そのものの深刻さだけでなく、それを長期間見抜けなかった金融庁検査の実態も浮かび上がっている。
 元役員による着服や不正な口座開設などを巡り、6月に一部業務停止命令を受けた在日朝鮮人系のウリ信用組合(札幌市)。20年以上前にも架空口座や借名口座が発覚し、金融庁から業務改善命令を受けていた。それにもかかわらず、その後も不正は続いた。
 長く隠されてきた不正が表に出たきっかけは皮肉だった。昨年の検査の際、ウリの当時の役員が職員に不正に関する資料をファイルから抜き出すよう指示。職員は資料をシュレッダーで廃棄したり、自宅に持ち帰ったりして検査官の目をごまかそうとした。ところが、職員が資料を外に運び・・・

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