テイレシアスの食卓 vol.42
ある「ワイン商」のエスプリ
河井 健司
2026年9月号
ワインの輸入に携わっている人たちには、個性的な人物が多い気がする。おそらく、適否がはっきりと分かれる職業のひとつに違いない。
評価の高い生産者は、自分たちの製造方法に、ひとかたならぬこだわりを持っている。こういった生産者から信頼を得て、合意形成するには、一定の知識と経験が必要だ。さもなくば契約はおぼつかない。自分たちが丹精をこめて造ったワインの味が本当に分かるのか、ブラインドテストを受けた輸入業者もいる。ここに加えて言語の壁もある。英語で対応してくれるフランスの蔵元も増えたと聞くが、円滑な意思疎通を図るなら、現地の言葉を話せるに越したことはない。筆者の後輩には、日本で身につけたフランス語のスキルを生かすために、現地でワインの仕事に携わっている者もいる。
どうにか蔵元の信頼を得て、めでたく日本に輸入する運びになっても、今度は輸送の問題がある。摂氏15度前後の定温状態を維持するリーファーコンテナを用いたとて、電源が確保されない積み替え時の不安は残る。昨今の円安も相まって、ワイン輸入業者の苦労は尽きない。それでも、我々店舗にとっては業界を陰で支えてくれるありがたい存・・・
評価の高い生産者は、自分たちの製造方法に、ひとかたならぬこだわりを持っている。こういった生産者から信頼を得て、合意形成するには、一定の知識と経験が必要だ。さもなくば契約はおぼつかない。自分たちが丹精をこめて造ったワインの味が本当に分かるのか、ブラインドテストを受けた輸入業者もいる。ここに加えて言語の壁もある。英語で対応してくれるフランスの蔵元も増えたと聞くが、円滑な意思疎通を図るなら、現地の言葉を話せるに越したことはない。筆者の後輩には、日本で身につけたフランス語のスキルを生かすために、現地でワインの仕事に携わっている者もいる。
どうにか蔵元の信頼を得て、めでたく日本に輸入する運びになっても、今度は輸送の問題がある。摂氏15度前後の定温状態を維持するリーファーコンテナを用いたとて、電源が確保されない積み替え時の不安は残る。昨今の円安も相まって、ワイン輸入業者の苦労は尽きない。それでも、我々店舗にとっては業界を陰で支えてくれるありがたい存・・・









