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社会・文化

酷暑下「高校野球」の不都合な真実

地方予選「番狂わせ」多発の理由

2026年9月号

 被災地・熊本県の代表、有明高校の躍進などが話題を呼んだ夏の全国高等学校野球選手権大会(甲子園)は、智弁和歌山高校の優勝で幕を下した。甲子園では近年、気温の高い時間帯に試合を行わないといった選手の体調へ配慮する運営面などでの変更が行われてきた。しかし夏の猛暑は、小手先の対応では追いつかないほど過酷化している。中でも、地方の野球場の構造問題が球児たちのパフォーマンスに深刻な影を落としている事実は見逃せない。

ベンチ位置と直射日光

 象徴的だったのは、7月20日に奈良県橿原市のさとやくスタジアムで行われた奈良大会3回戦。夏の甲子園に22回出場し、今年の春の選抜で準優勝に輝いた強豪、智弁学園が奈良大学附属高校に敗退するという大番狂わせが起きた。智弁は初回に4点を先制しながら逆転を喫し、6対9で負けた。
 智弁学園のエースでプロ注目の左腕、杉本真滉投手は7回に足がつるなどの異変を訴えた。治療後に続投したものの、同点本塁打を浴び、7回140球、6失点で降板。主将らにも暑さによるとみられる異変が起きていた。  ・・・

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