失われた「旨い牛肉」を求めて
病的霜降りとは「別世界」がある
2026年9月号
高級鉄板焼き店のカウンターで、見事な霜降りの牛肉が焼かれている。料理人が得意げに説明する。「BMS No12です」「もちろんA5です」。客は安心したように頷き、一口食べて「さすがですね」と言う。だが、二切れ、三切れと食べれば、もう十分。下手をすれば胃にもたれ、翌日まで脂の重さを引きずる。
「良い肉は一切れで十分」「高級な肉は、そんなにたくさん食べるものじゃない」。そんな馬鹿げた話があるだろうか。本当においしいものなら、もう一口食べたくなる。いつから「脂がすごいですね」を「おいしいですね」と言い換えるようになったのか。
「幻の○○牛」と聞けばありがたがる。年間千頭以上も生産される牛の何が「幻」なのか。産地や格付けを聞いた瞬間、舌で判断する前に「おいしいに違いない」と思い込んではいないだろうか。
霜降り肉を前に「さすが」と頷く人たちに問いたい。その肉、心からおいしいですか。
「A5=おいしい」ではない
日本の牛肉業界は「霜降りを増やす技術」は磨いてきた。しかし「おいしさを評価す・・・
「良い肉は一切れで十分」「高級な肉は、そんなにたくさん食べるものじゃない」。そんな馬鹿げた話があるだろうか。本当においしいものなら、もう一口食べたくなる。いつから「脂がすごいですね」を「おいしいですね」と言い換えるようになったのか。
「幻の○○牛」と聞けばありがたがる。年間千頭以上も生産される牛の何が「幻」なのか。産地や格付けを聞いた瞬間、舌で判断する前に「おいしいに違いない」と思い込んではいないだろうか。
霜降り肉を前に「さすが」と頷く人たちに問いたい。その肉、心からおいしいですか。
「A5=おいしい」ではない
日本の牛肉業界は「霜降りを増やす技術」は磨いてきた。しかし「おいしさを評価す・・・









