ドイツで深刻「キリスト教離れ」
教会減少が「極右伸長」の要因に
2026年9月号
ステンドグラスから光が差し込む中、色とりどりのホールドに手をかけ、クライマーたちが壁をよじ登っていく。足元で舞うチョークの粉。かつて多くの信者が祈りを捧げたカトリックの聖ミヒャエル教会(ドイツ中部ヘッセン州バート・オルプ)はいま、熱気あふれるボルダリングジムになっている。
「神の家」からボルダリング場へ―。ドイツ各地で、使われなくなった教会堂がカフェやイベントスペース、スポーツ施設などへ姿を変える例が増えている。こうした転用劇が映し出しているのは、かつてキリスト教が担ってきた「社会をつなぎ留める基盤」が失われつつある現実だ。ではその共通基盤が消えた社会では、何が人々を結びつけるのだろうか。人々の帰属意識を引きつける「新たな物語」とは何なのか。
背景にあるのは、深刻な宗教離れだ。第2次世界大戦直後には人口の9割以上を占めていたカトリックとプロテスタントの信者は減少の一途をたどり、2025年末には、双方を合わせても全人口の44%にまで落ち込んだ。少子高齢化に加え、聖職者による性的虐待問題への失望や、所得税額の8~9%に相当する「教会税」への負担感から脱退が続いている・・・
「神の家」からボルダリング場へ―。ドイツ各地で、使われなくなった教会堂がカフェやイベントスペース、スポーツ施設などへ姿を変える例が増えている。こうした転用劇が映し出しているのは、かつてキリスト教が担ってきた「社会をつなぎ留める基盤」が失われつつある現実だ。ではその共通基盤が消えた社会では、何が人々を結びつけるのだろうか。人々の帰属意識を引きつける「新たな物語」とは何なのか。
背景にあるのは、深刻な宗教離れだ。第2次世界大戦直後には人口の9割以上を占めていたカトリックとプロテスタントの信者は減少の一途をたどり、2025年末には、双方を合わせても全人口の44%にまで落ち込んだ。少子高齢化に加え、聖職者による性的虐待問題への失望や、所得税額の8~9%に相当する「教会税」への負担感から脱退が続いている・・・









