日中混合「弦楽四重奏団」が示す未来
「傍流」から生まれた新星の躍進
2026年11月号
「クァルテット浬」(以下Q浬)という弦楽四重奏団がある。2015年に東京音楽大学の学部生4人でスタート、25年8月のカナダ・バンフ国際弦楽四重奏コンクールで、日本出身団体として初の本選に進出し3位入賞。無名グループの躍進は室内楽関係者を驚かせた。凱旋帰国となった今年5月の第12回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門でも、第3位を獲得する。
コロナ禍後の国際コンクールは「推し活」イベントとして大盛況、クラシック音楽界で唯一の活況を呈するジャンルとなっている。ショパンやチャイコフスキーなど独奏の国際コンクールで好成績が期待されるスター候補であれば、音楽業界や耳聡いファンは名前をチェックしている。「バンフに行く前は、僕らはザルツブルクに籠もって勉強してるだけ。ヨーロッパでも全く知られてませんでした。バンフは僕らの世代のスター弦楽四重奏団ばかりで、ファイナルのアナウンスのときは、ええぇ、みたいな感じ」(第2ヴァイオリン三田悠)。
Q浬が無名だったのには理由がある。この若者たちは、日本の室内楽教育の外様だった。「最初に習った東彩子自身は、弦楽四重奏団はやっていません。で・・・
コロナ禍後の国際コンクールは「推し活」イベントとして大盛況、クラシック音楽界で唯一の活況を呈するジャンルとなっている。ショパンやチャイコフスキーなど独奏の国際コンクールで好成績が期待されるスター候補であれば、音楽業界や耳聡いファンは名前をチェックしている。「バンフに行く前は、僕らはザルツブルクに籠もって勉強してるだけ。ヨーロッパでも全く知られてませんでした。バンフは僕らの世代のスター弦楽四重奏団ばかりで、ファイナルのアナウンスのときは、ええぇ、みたいな感じ」(第2ヴァイオリン三田悠)。
Q浬が無名だったのには理由がある。この若者たちは、日本の室内楽教育の外様だった。「最初に習った東彩子自身は、弦楽四重奏団はやっていません。で・・・









