中国「米朝対話」後押しの計略
北東アジアで深まる「日本孤立」
2026年11月号
中国・深圳で11月に開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議を控え、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩総書記の会談が実現するか、世界の関心が高まっている。
常識的に見れば、実現に向けたハードルはかなり高い。北朝鮮にすればもはや「核保有」は体制維持に直結する譲れない問題であり、米国が制裁解除という相応の果実を約束しなければ、交渉のテーブルにつく意義は見いだしにくい。
それでも、米朝と密接に関わる北京の外交関係者の間では「遠くない将来、米朝トップ会談があるのではないか」という見方がじわりと広がっている。その背景には、トランプ氏の前のめりの発言だけでなく、米朝接近に備えるかのような中国のしたたかな動きもある。
トランプ氏のAPEC訪中を前に、中朝関係の改善が加速している。金氏は10月24日、開通したばかりの自動車橋「新鴨緑江大橋」を通って中国東北部・丹東を電撃的に訪問。歴史的な「血盟」関係を誇示した。
両国を結ぶこの橋は2014年に本体工事が完了したが、過度な中国依存に対する金政権の警戒によって未開通のまま12年も放置されてきた。中朝の・・・
常識的に見れば、実現に向けたハードルはかなり高い。北朝鮮にすればもはや「核保有」は体制維持に直結する譲れない問題であり、米国が制裁解除という相応の果実を約束しなければ、交渉のテーブルにつく意義は見いだしにくい。
それでも、米朝と密接に関わる北京の外交関係者の間では「遠くない将来、米朝トップ会談があるのではないか」という見方がじわりと広がっている。その背景には、トランプ氏の前のめりの発言だけでなく、米朝接近に備えるかのような中国のしたたかな動きもある。
トランプ氏のAPEC訪中を前に、中朝関係の改善が加速している。金氏は10月24日、開通したばかりの自動車橋「新鴨緑江大橋」を通って中国東北部・丹東を電撃的に訪問。歴史的な「血盟」関係を誇示した。
両国を結ぶこの橋は2014年に本体工事が完了したが、過度な中国依存に対する金政権の警戒によって未開通のまま12年も放置されてきた。中朝の・・・









