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経済

PwCはニデックを「見殺し」か

監査法人の保身と無責任の悪例

2026年11月号

「えっ、誤報じゃないのか?」。9月30日夕方、PwCジャパン監査法人の社員はニュースを見て目を疑った。流れていたのは「ニデックの2026年3月期の有価証券報告書、監査法人が意見不表明」という速報だった。
 ニデックの不正会計問題を受け、監査意見を表明しないという異常事態が続くなか、当の監査法人であるPwC内部でもさすがに9月末には適正意見を出すだろうという空気が大勢を占めており、法人内の人間にとってすら「どんでん返し」だった。
 翌10月1日に京都市の本社で開かれたニデックの記者会見。岸田光哉前社長の後を継いだ戒田理夫社長が6千億円を超える巨額減損を発表した直後、PwCジャパンの久保田正崇代表執行役が登場した。黒子役の監査法人が記者会見に同席するのは異例中の異例だ。
 意見不表明の理由について、久保田氏は「不適切な会計処理に関与した役職員が責任ある立場を担っている状況にある」と説明した。不正に関与したニデックの役職員の一部が依然として決算作成に携わっているため、会社側の説明を信用できない、というのだ。
 だがそんなケチをつけるならもっと早くニデッ・・・

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