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政治

無能揃いの「被災三県知事」

噴き出す県民からの不満

2011年9月号

 東日本大震災の発生から早くも半年が経とうしている。被害は北海道から東京にまで及んだが、特に津波により大きな被害を受けた、岩手、宮城、福島の復興が双肩にかかっているのは各県の知事だ。  三人の中で、全国的に名前を売ったのは、訪れた元震災復興担当相の松本龍に暴言を吐かれ、同情を一手に受けた宮城県知事の村井嘉浩だろう。  震災発生以降、積極的にテレビ出演し、さわやかさを前面に出し、正義の味方然としているが実際は「かなり腹黒い」(全国紙政治部記者)と評判だ。  しかも村井は日頃から「知事室で客やマスコミを待たせておくのが常套手段」(同前)なのだという。  問題の会談の際、松本が「あれが欲しいこれが欲しいではだめだぞ。知恵を出さない奴は助けない」と発言して批判を浴びたが、実際村井は何をやるにしても国任せ、他人任せだという。  ある民主党幹部は、こう憤る。 「村井は勝ったつもりだろうが、今後、宮城県はしっぺ返しを喰らう」

「小沢王国」の凋落

 実際、村井が早々に打ち出した「水産特区」構想では、県内の漁業関係者すべてを敵に回した。漁業権が既・・・