《クローズ・アップ》佐藤 英志(太陽ホールディングス前社長)
社長失格「再任否決」の真因
2025年7月号
「オレは不祥事を起こしたわけじゃない。株価も業績も上げたのになんで辞めなければいけないんだ。絶対に自分から辞任はしないぞ」。わめき散らし、社長の椅子に最後まで執着したのは太陽ホールディングス(HD)の佐藤英志だ。
だが筆頭株主のDIC、モノ言う株主として知られる香港のオアシス・マネジメント、そして創業家の川原家という大株主3者に「社長失格」の烙印を押された佐藤は、6月21日に開かれた株主総会で敢えなく散った。
総会では佐藤の取締役再任議案への賛成票は46・09%にとどまった。それだけではない。同時にオアシスから出されていた佐藤解任という株主提案への賛成票が、可決寸前の49・9%にも達したことが株主の不信感の強さを物語ろう。
上場企業の社長が株主総会で取締役に選ばれないということ自体がそもそも衝撃だが、解任の株主提案が通っていたら前代未聞の事態。事象としては同じこととはいえ、「選ばれない」のと「クビになる」のとではインパクトが違う。
それでも佐藤は「大半の株主は賛成してくれている」と落選後も強弁する。4割強の株を持つ大株主3者が反対に回った・・・
だが筆頭株主のDIC、モノ言う株主として知られる香港のオアシス・マネジメント、そして創業家の川原家という大株主3者に「社長失格」の烙印を押された佐藤は、6月21日に開かれた株主総会で敢えなく散った。
総会では佐藤の取締役再任議案への賛成票は46・09%にとどまった。それだけではない。同時にオアシスから出されていた佐藤解任という株主提案への賛成票が、可決寸前の49・9%にも達したことが株主の不信感の強さを物語ろう。
上場企業の社長が株主総会で取締役に選ばれないということ自体がそもそも衝撃だが、解任の株主提案が通っていたら前代未聞の事態。事象としては同じこととはいえ、「選ばれない」のと「クビになる」のとではインパクトが違う。
それでも佐藤は「大半の株主は賛成してくれている」と落選後も強弁する。4割強の株を持つ大株主3者が反対に回った・・・