新大学評判記 第70話
釧路短期大学 道東教育界にも迫る「中国の影」
2025年10月号
北海道釧路市―。ラムサール条約に登録された広大な釧路湿原を抱えるこの自治体が今夏にメディアで騒がれた。湿原の隣接地で行われている大規模太陽光発電施設の建設工事に関して、その正当性に疑問符がついたのだ。開発しているのは大阪の事業者だが、ネット上では「中国製ソーラーパネルが自然を壊す」といった言説が多くみられた。ただし、ここに設置される予定のパネルが中国製であるという証拠はなく、「反中国」感情を利用した反太陽光発電キャンペーンの一種だろう。
メガソーラー開発とは別に、中国の影が釧路に忍び寄っている。舞台となっているのは、釧路短期大学だ。
釧路短大のこぢんまりとしたキャンパスは、海にも近い市内東部の緑ケ岡地区にある。高度成長期の1964年、前身となる釧路女子短期大学が開校。73年には男子の募集も始め、現校名になった。
短大は学校教育法上、大学の一類型に分類される学校であり、修業年限が2年ないし3年となっている。通常の大学と異なり、学部はなく専攻ごとの学科が置かれ、釧路短大には保育士を養成する幼児教育学科と、栄養士などを目指す学生が学ぶ生活科学科がある。男・・・
メガソーラー開発とは別に、中国の影が釧路に忍び寄っている。舞台となっているのは、釧路短期大学だ。
釧路短大のこぢんまりとしたキャンパスは、海にも近い市内東部の緑ケ岡地区にある。高度成長期の1964年、前身となる釧路女子短期大学が開校。73年には男子の募集も始め、現校名になった。
短大は学校教育法上、大学の一類型に分類される学校であり、修業年限が2年ないし3年となっている。通常の大学と異なり、学部はなく専攻ごとの学科が置かれ、釧路短大には保育士を養成する幼児教育学科と、栄養士などを目指す学生が学ぶ生活科学科がある。男・・・









