またも襲来 「中国株ショック」
上海発「世界同時安」はあるか
2025年11月号
中国経済はトランプ政権の関税戦略、先端技術封鎖を乗り越え、成長を続けられるのか? 世界は半年以上、この課題に向き合ってきた。結論は出ていないが、中国経済に走る亀裂は確実に拡大しつつある。最大の懸念は昨秋以降、30%以上上昇した株式市場である。止まらない不動産下落など内外に明るい材料がない中での株価上昇は対外的には“粉飾相場”であり、国内向けには不動産下落で傷を負った個人投資家向けのパフォーマンスでしかない。遠からず来る中国株暴落は中国経済の本当の危機の始まりであり、世界の金融市場のバブルをも崩壊させる恐れがある。
国内株で儲けさせる国策
上海総合指数は昨年秋以降、騰勢を強め、10月9日には3933まで上昇し、2015年以来の高値をつけた。ただ、すぐにも突破するかにみえた「4000の壁」目前で勢いを失い、停滞している。日経平均株価が「高市トレード」で高値を追い、ニューヨークのダウ平均株価、ナスダック総合指数も最高値を更新し続ける中で、上海総合指数の息切れは目立っている。
・・・
国内株で儲けさせる国策
上海総合指数は昨年秋以降、騰勢を強め、10月9日には3933まで上昇し、2015年以来の高値をつけた。ただ、すぐにも突破するかにみえた「4000の壁」目前で勢いを失い、停滞している。日経平均株価が「高市トレード」で高値を追い、ニューヨークのダウ平均株価、ナスダック総合指数も最高値を更新し続ける中で、上海総合指数の息切れは目立っている。
・・・









