非上場化阻止 「MBO潰し」が横行
ファンドの餌食になる企業の稚拙
2025年11月号
株式の非公開化を狙ったMBO(経営陣が参加する買収)が空前のブームとなっている。そうしたなか、併せて増えているのがMBO潰しだ。物言う株主(アクティビスト)の買い増しにより、太平洋工業やソフト99コーポレーション、マンダムのMBOが頓挫寸前まで追い込まれている。
太平洋工業が1株2050円でMBOを実施すると発表したのは7月。するとその後にシンガポールに拠点を置く旧村上ファンド出身者が立ち上げたエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが株を買い集め始め、今では12%超を保有する。大量保有報告書は出ていないが、村上世彰氏らも発表後に株を買い集めた。
断念か価格引き上げか
両者の保有株を合わせれば15%程度は行くだろう。そして両者ともTOB(株式公開買い付け)価格より高値で株を買い集めており、MBOに応じる気はさらさらない。彼ら自身の買い付けやエフィッシモの参入が明らかになったことで、株価もTOB価格を上回り高騰。10月23日が最終日のTOBは不成立が確実視されていた。
MBOを断念し・・・
太平洋工業が1株2050円でMBOを実施すると発表したのは7月。するとその後にシンガポールに拠点を置く旧村上ファンド出身者が立ち上げたエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが株を買い集め始め、今では12%超を保有する。大量保有報告書は出ていないが、村上世彰氏らも発表後に株を買い集めた。
断念か価格引き上げか
両者の保有株を合わせれば15%程度は行くだろう。そして両者ともTOB(株式公開買い付け)価格より高値で株を買い集めており、MBOに応じる気はさらさらない。彼ら自身の買い付けやエフィッシモの参入が明らかになったことで、株価もTOB価格を上回り高騰。10月23日が最終日のTOBは不成立が確実視されていた。
MBOを断念し・・・









