「独り勝ち」習近平の高笑い
自滅する米欧と日本の孤立
2026年6月号特別リポート
世界が注視した米中首脳会談が終わった。米中双方が公平性と相互性に基づいた「戦略的な安定関係」を構築することで一致したと強調した。もちろん、米中が全面衝突し、世界が混乱に陥るよりは対話を続けるほうがいい。だが、今回の首脳会談を額面通り「安定化」と受け止めてよいのだろうか。むしろ見えてくるのは、自由主義陣営の側が自ら弱体化し、中国がその「敵失」を冷静に利用する構図である。そのなかで日本は孤立し、将来に暗雲が垂れ込める。
「世界により多くの安定性をもたらすことができるのか」。北京の人民大会堂で習近平国家主席は国賓として訪中したドナルド・トランプ米大統領に問いかけた。そのうえで「これらは歴史の問い、世界の問い、人民の問いであり、大国の指導者が共に書くべき時代の答案でもある」とも語ったと新華社通信は報じた。
弱みに付け込まれたトランプ
習主席は「トゥキディデスの罠」に触れ、それを「乗り越え、大国関係の新たなパラダイム」を構築しようと呼びかけた。「新興国が覇権国の地位を脅かそうとしたときに戦争が起きる」とい・・・
「世界により多くの安定性をもたらすことができるのか」。北京の人民大会堂で習近平国家主席は国賓として訪中したドナルド・トランプ米大統領に問いかけた。そのうえで「これらは歴史の問い、世界の問い、人民の問いであり、大国の指導者が共に書くべき時代の答案でもある」とも語ったと新華社通信は報じた。
弱みに付け込まれたトランプ
習主席は「トゥキディデスの罠」に触れ、それを「乗り越え、大国関係の新たなパラダイム」を構築しようと呼びかけた。「新興国が覇権国の地位を脅かそうとしたときに戦争が起きる」とい・・・









