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経済

苦境の信金業界で醜い「仲間割れ」

信金中金「業界追放」妄言の波紋

2026年11月号

「あの態度はなんだ!」
 東北地方の信用金庫の理事長は言葉を吐き捨てた。信用金庫の中央金融機関である信金中央金庫(信金中金)への怒りである。「恫喝まがいの姿勢は目に余る」。複数の信金が怒りを爆発させている。そのきっかけは信金中金の幹部が最近、いくつかの信金に浴びせた一言だった。「業界追放も辞さない」。
 何が起きているのか。
 信金中金は、信用金庫の中央金融機関として、信用金庫の業務サポートや経営コンサルティングを行う。「信用金庫の守護神」とも言われる。
 信金業界は系統金融機関と呼ばれるように、全国250余りの個別信金と全国組織である信金中金で成り立つ。その構造で、個別信金が貸出など自身の運用からの余剰資金を信金中金に預け入れる系統預金が運営されてきた。個々の信金と信金中金は役割分担による一致団結という関係にある。
 ところが、最近、「信金中金が個別信金の上に君臨するような姿勢になっている」(都内の信金理事長)というのだ。「業界追放」発言の、そもそものきっかけは個別信金が抱え込んだ保有国債の評価損失である。

要支援の信金は30以上にも・・・

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