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経済

《企業研究》ソニーグループ

「SONY」消滅は遠からず

2026年11月号

 世界に浸透したソニーのスローガン「It's a Sony」を「デジタル・ドリーム・キッズ」に切り替えたのは、1995年に社長に就任した出井伸之氏だった。本格化するデジタル時代を前に、新分野に挑む意気込みが込められていた。
 それから30年余り。ことし創業80年を迎えたソニーグループはエンターテインメント分野に全振りし、営業利益率は10%を超える。大赤字を出し続けて低迷した2010年代は遠い昔。華麗なる復活を遂げたと評される。
 だが、好業績も一皮むけば、寒々しい光景が広がっている。「夢見る子供」のようなチャレンジングな姿勢は薄れ、浮かび上がるのは、冒険をしない「枯れた老人」の姿である。

十時裕樹が生み出す「疑心暗鬼」

 象徴的な光景が10月、千葉市の幕張メッセにあった。日本最大級のデジタル技術見本市CEATEC。光り輝く「SONY」のロゴが入り口で迎えるソニーブースは、中に入ると、訪問先を間違えたのではないかと錯覚させられる。そこにあるのは、七つのベンチャー企業を紹介する小さな展示棚だけ・・・

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