三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月刊総合情報誌

経済

《地方金融の研究》十六フィナンシャルグループ

「りそな」との提携深化は妙手か

2026年11月号

 金融筋らの間で岐阜県地盤の十六銀行を中核とする十六フィナンシャルグループ(FG)とりそなホールディングス(HD)を巡る再編観測が喧しさを増している。2024年2月にリテール分野での戦略的業務提携に踏み切って以来、蜜月度が日増しに深まっているためだ。
 25年8月には取引先企業の海外進出支援での連携で基本合意書を締結。今年9月には法人向け銀行アプリの共同開発も決めた。27年9月からのサービス開始を目指す。振り込み処理や残高照会ばかりでなく、融資の申し込みや収支分析などもアプリを通じて行えるようなシステムを構築。向こう5年間で5万社のユーザー獲得を目標に掲げる。
「友達以上恋人未満―といったところではないか」。首都圏地銀幹部の一人は足元における「十六・りそな」双方の立ち位置をこう解き明かす。リテール提携を打ち出した際、りそなHDの南昌宏社長は「今後、資本提携についても検討していく」と表明。これを受ける形で池田直樹・十六FG社長も「ある程度の資本の持ち合いも協議していきたい」と応じるなど両首脳とも再編に前向きともとれる姿勢を滲ませていた。
 しかしその後は「そ・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます